患者さんとのラポール形成に役立つ!(コミュニケーションのための催眠誘導)

コミュニケーションのための催眠誘導 「何となく」が行動を左右する (知恵の森文庫) [ 石井裕之 ]は、男女の恋愛の話も多いですが、患者様とのラポール形成のために役に立つと思います。臨床現場で役に立ちそうな内容の一部をまとめてみます。

 
〇ラポール形成のコツ
・関心を持って相手を観察する。
・視線の向いている場所と感情を関連付け、相手の感情を見抜く。楽しい事を考えているときの視線の場所と悲しい事を考えているときの視線の場所は異なっており、視線の場所で感情がわかる
・呼吸の方法(胸式、複式など)、リズム、呼吸の速さを観察し、感情との関連性を考える事で相手の今の感情を感じることができる。自分の呼吸を相手に合わせる事でも相手の感情を感じることができる。発言は呼吸を吐いた時にあわせるとよい。
・ラポールが崩れたら、もう一度、一からポールを築くくらいのつもりで観察して対応してみる

 
〇機嫌の悪い相手の機嫌をとる方法
・違う感覚を利用する
言葉で機嫌を損ねたら、言葉で機嫌を直そうとしても効率が悪い。聴覚以外の視覚、味覚、皮膚感覚などの感覚に注意が向くような質問や話題に展開する。
・位置と場所に責任を転嫁する

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